東京都心でオフィスビルを所有・管理されているオーナー様の多くは、専任の管理担当者を置く余裕がなく、清掃・設備・工事をそれぞれ別の業者に任せているのではないでしょうか。個々の業務は回っていても、建物全体を通して見てくれる相手がいないために、不具合の予兆を見落としたり、いざという時に誰へ相談すればよいか迷ったりしがちです。
本記事では、東京都心の中小オフィスビルで起きやすい管理トラブルと、その対処の考え方を整理します。あわせて、清掃・設備・工事といった複数の業務を一つの窓口にまとめる利点についてもご紹介します。
記事監修者
茂木 健一(もぎ けんいち)
SFビルメンテナンス株式会社 専務取締役
東京都心の中小オフィスビル*1を対象に、ビルの総合管理から漏水調査・外壁打診調査・大規模修繕まで、建物の維持保全を担う。ビルオーナー向けに長期修繕計画や設備の更新判断をテーマとしたセミナー講師も務め、建物の劣化診断と修繕計画に長く携わっている。
まずは建物全体の状態を相談したい方へ
「何から手をつければよいかわからない」という段階でも、建物全体を俯瞰してご相談をお受けします。
※ 秘密厳守・営業の押し売りは一切ありません/東京23区・横浜市・川崎市を中心に対応しています
オフィスビルの管理は、なぜ大型ビルと事情が違うのか
大型ビルには常駐の管理員や専任チームが置かれ、日々の点検から修繕計画までが体系立てて回っています。一方、オフィスビルでは、オーナー様ご自身が管理の多くを担い、清掃はA社、設備点検はB社、工事はC社と、業務ごとに発注先が分かれているケースが少なくありません。
この分業そのものは自然なことですが、裏を返すと、建物全体の状態を通して把握している人がいない状態になりやすいという弱点があります。清掃業者は汚れには気づいても配管の劣化までは見ません。設備業者は担当機器は見ても外壁のひび割れは範囲外です。結果として、部位をまたぐ小さな異変が拾われないまま進行することがあります。
東京都心のビルを長年管理してきた経験からも、トラブルの多くは「気づける状態になかった」ことに起因します。まずはご自身のビルがどのような構造的リスクを抱えやすいかを知ることが、対処の第一歩になります。
対応エリア:東京都心の中小オフィスビル

東京都心のビルで起きやすいトラブル事例
ここでは、東京都心の中小オフィスビルでご相談の多いトラブルを、代表的な4つの類型に整理します。なお以下は、個別の物件・お客様が特定されない形に一般化した事例です。
オフィスビルで起きやすい4つのトラブル

雨漏り・漏水
最も相談が多いのが雨漏り・漏水です。天井のシミや壁の濡れとして表面化しますが、水が伝わる経路は複雑で、見えている場所と原因箇所が離れていることも珍しくありません。原因を特定しないまま防水や内装だけを補修すると、再発を繰り返しがちです。まずは調査で経路を切り分けることが、対処の起点になります。
原因の切り分け方や費用の目安は、関連記事「漏水調査の方法と費用|雨漏りの原因を特定する流れ」で詳しく解説しています。
外壁の劣化・タイルの浮き
築10〜15年ほどで表面化しやすいのが外壁の劣化です。タイルの浮きや剥落は、通行人や近隣への被害につながりかねず、放置できないリスクといえます。目視だけでは浮きの有無まで判断しづらいため、打診など複数の方法を組み合わせた調査が有効です。
外壁の調査方法や進め方は、関連記事「外壁打診調査でタイルの浮き・剥落を見極める方法」で解説しています。
給排水管の詰まり・老朽化
給排水管は「建物の血管」にあたる部位で、築20〜30年ほどで詰まりや漏れが表面化しやすくなります。ふだん目に触れにくいぶん、気づいた時には広い範囲に及んでいることもあります。配管を再生させる更生か、取り替える更新かの判断も含め、計画的な備えが求められます。
築年数ごとに「今、何をすべき時期か」を整理した関連記事「築年数別の修繕タイムライン|長期修繕計画の考え方」もあわせてご覧ください。
設備故障とテナントクレーム
空調・給湯・受変電などの設備は、猛暑や厳寒の時期に故障が集中し、テナントからのクレームに直結しやすい部位です。設備ごとに耐用の目安が異なるため、故障してから慌てるのではなく、更新の時期を見越して管理していくことが望まれます。
清掃・設備・工事を一つの窓口に ― 建物を一元的に把握する価値
分散発注と一元管理(ワンストップ)の違い

前述のトラブルに共通するのは、部位をまたぐ異変を誰も通して見ていない、という点です。これを防ぐ現実的な方法が、清掃・設備管理・工事といった業務を一つの窓口にまとめることです。
一元化すると、日常清掃で気づいた小さな異変を設備や工事の担当へそのまま共有でき、予兆の段階で手を打ちやすくなります。窓口が一つになることで、オーナー様が複数の業者へ個別に連絡・調整する手間も軽くなります。
当社は清掃・設備管理・警備から調査・工事までを社内で担い、建物全体を通して把握する体制をとっています。どこに相談すればよいかわからない段階でも、まず建物全体を俯瞰してご提案できることが、ワンストップの利点です。
建物の状態を一度、整理してみませんか
清掃・設備・工事を通した視点で、いまのビルに必要な備えを一緒に整理します。
※ 秘密厳守・営業の押し売りは一切ありません/東京23区・横浜市・川崎市を中心に対応しています
「すぐ動ける」体制が効く
漏水や設備停止のような緊急のトラブルは、対応の速さがそのまま被害の大小を左右します。外注をその都度手配する体制では、連絡・見積り・日程調整に時間がかかりがちです。
緊急のご連絡は、コールセンターにて365日24時間受け付けています。内容を確認のうえ、状況に応じて対応いたします。日頃から建物を把握しているスタッフが動くため、状況を一から説明する必要が少なく、初動を早めやすいことも、ビルにとっての利点です。

まとめ
東京都心の中小オフィスビルでは、専任の管理者を置きにくく、業務が分かれているために、建物全体を通して見る目が不足しがちです。雨漏り・外壁・給排水・設備といったトラブルは部位をまたいで進行することも多く、予兆の段階で気づける体制づくりが対処の鍵になります。清掃・設備・工事を一つの窓口にまとめ、緊急時にすぐ動ける相手を持っておくことが、ビルの資産価値を守る現実的な備えといえます。
東京都心の中小オフィスビル管理は、まとめてご相談ください
清掃・設備・工事から緊急対応まで、建物全体を一つの窓口でお引き受けします。まずは現状の課題からお聞かせください。
- ※ 秘密厳守・営業の押し売りは一切ありません
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SFビルメンテナンス編集部
1979年の設立以来、東京都心の中小オフィスビル*1を対象に、ビル総合管理・清掃・漏水調査・外壁打診調査・修繕工事を手がけています。本記事は、当社の現場での実務と施工記録をもとに編集部が執筆しました。
※ 監修者情報は記事冒頭に記載